現金が過去のものに?仮想通貨の未来

仮想通貨の存在感は日増しに大きくなっている

仮想通貨の価格が急上昇しています。これは投機マネーが入っていることが主な要因ではありますが、決済ができる場面が増えていることも大きな理由です。今のところはクレジット決済も含めて、既存の通貨だけで生活をしていますが、そう遠くない将来、仮想通貨だけで生活が成り立つようになるでしょう。
もしそのような社会が現実になると、私たちのお金に対する常識は一変します。近代的な貨幣社会が構築されて以来、一つの国で一つの通貨を使用することが当たり前になっていました。海外旅行に行くときは外貨に両替をするというのはその代表的な例です。しかし仮想通貨を使用できる場面が増えてくると、普段使っている仮想通貨で世界中どこででも買い物ができるようになります。便利なことは間違いありませんが、良くも悪くも経験したことの無い事態に直面することになるでしょう。

もし通貨の国境が無くなったら

仮想通貨の使用が一般的になってくると、国ごとの物価の違いに変化が訪れます。既存の通貨制度では、経済発展をしてくるとその国の通貨の値段が上がり、発展をしていない国と比較して経済的優位性を持つようになります。しかし仮想通貨は世界共通ですから、自国の通貨と言う概念すらありません。通貨の価値が経済状況に関係が無いのであれば、他国に進出することも難しいままになりますし、実質的な賃金も上がることはありません。賃金の上昇が競争力を失わせるだけだからです。
さらに、世界中の人が安さを求めて消費が移動していくことになります。物を安く提供する国にいくらお金を落としても通貨の価値が変わらないのですから。そうなることを考えると、複数の仮想通貨が同時に発達して新たな国境のようなものを作るか、先進国と発展途上国の経済格差が縮まるか(豊かにはならずに)のどちらかでしょう。一般庶民にとって利益あるものになるかは未知数です。